2010年10月12日火曜日

Nick Lowe

昨年のRy Cooderとの共演から約一年(10か月)

milwaukeeでNick Loweの単独公演を見れるという幸運。

日本公演では、Ryの陰に隠れているという印象(それは僕がRy Cooder信者だから)

大好きなミュージシャンだから、ソロも十分に期待できるのだけど。

では、具体的に、どの曲を聴きたいか?なんていうことは思わない。

いわゆる、全米No.1(もちろん全英No.1)みたいなキラーチューンがあるわけでもない。

(アメリカではキラーチューンがあるとどれだけ有利か?というと、演歌歌手が一回紅白出ると、一生ドサ周りで暮らしていける、に近い。)

近くに来たら絶対に見に行くけど、ライブに何を期待しているかわからない?

という不思議な気持ちで臨んだ。

わかりました、Nick Loweの素晴らしさ。

楽曲のすべてがクオリティが高すぎるんです。

おそらく、他の誰かが、彼の持ち曲を作ったら

「素晴らしい才能、何々の再来」

なんて、大仰な宣伝文句がつくだろう、っていうほどのいい曲ばかりなんですよ。

ここからは、まったくの私見ですが、

Nick Loweだったら、狙ったら、No.1ヒットみたいな曲を作ると思う。

バートバカラックをポップにして、ビートを強くしたような曲を。

でも、Nick Loweはあえて、それをしないのだと思う。

No.1ヒットを作って、それにより消耗されたり、イメージを形づけられることを嫌がっているに違いない。(Beach boysがそうであるように)

それでいて、一部の人にずっと愛されるような曲を作り続けるだろうな、きっと。

本当に簡単そうな曲ばかりだけど、どこまでも練りこんである。

きっと、音楽仲間が

「あいつまたいい仕事したなぁ」

なんてアルバムを作るのでしょう。

あまりに良すぎて曲紹介はなしです。

期待していた方ごめんね。




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