2010年12月9日木曜日

トイレにて

トイレのドアを開けた。

その小さいトイレは入ってすぐ右手に、鏡と蛇口一つの洗面所。石鹸、山積みのペーパータオル。

仕切りがあって、男性用小便器が二つ、高さが高いものと、低いもの。

奥は大便用(とは限らないが)の個室る。

個室のドアは開いているが、下からバンズの黒い靴と、ベージュのカーゴパンツが見える。

(アメリカの個室はしたが30-50cmあいている。)

便器に座って、用を足しているわけだ。

用を足すために、小便器の前に立ち、ジーンズのボタンフライをあけ、放水準備完了。

すると

個室から、

「ううううう、、、、」

とうめき声、苦しいそう。

そうだよなぁ、ドア開けっ放しでしなくちゃいけないくらい切羽詰まっていたんだろう。

もちろん、閉めたはずが、ロックが甘かったりして途中で空いちゃったってことは十分にあり得る。(アメリカではよくある。ひどい時にはロック全く効かない時さえある、実際に合った。)

放水完了して、フライを占めて、手を洗っていると、

また、

「ううううう、、、、」

と。

脂汗を額に浮かべながら、

「なんで朝からこんなことに」

とか

「昨日食べた、あれが原因だ」

とか

「朝から嫌な予感がしてたんだよなぁ。」


とか、便器の上で考えているのだろう、きっと。

落ち着いたら

開いているドアに気づくのか?

気づいているけど、腹の状態のが良くなる隙を窺っているのだろうか。

「この、ビックウェーブを乗り切ったら、ドアを閉めて。心おきなく戦おう!」とか

あるいは、ビックウェーブの最中で

「まだ、戦闘準備ではできていないが、この第一波を乗り越えれば、ドアを閉められる!」

はたまた、

「もう、精も根も力尽きて、ドアなんてどうでもいいや」

と厭世的なっているかも。

なんて、朝から、壁一枚向こうで、手に汗握る世界が繰り広げられていた。








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