昨年のRy Cooderとの共演から約一年(10か月)
milwaukeeでNick Loweの単独公演を見れるという幸運。
日本公演では、Ryの陰に隠れているという印象(それは僕がRy Cooder信者だから)
大好きなミュージシャンだから、ソロも十分に期待できるのだけど。
では、具体的に、どの曲を聴きたいか?なんていうことは思わない。
いわゆる、全米No.1(もちろん全英No.1)みたいなキラーチューンがあるわけでもない。
(アメリカではキラーチューンがあるとどれだけ有利か?というと、演歌歌手が一回紅白出ると、一生ドサ周りで暮らしていける、に近い。)
近くに来たら絶対に見に行くけど、ライブに何を期待しているかわからない?
という不思議な気持ちで臨んだ。
わかりました、Nick Loweの素晴らしさ。
楽曲のすべてがクオリティが高すぎるんです。
おそらく、他の誰かが、彼の持ち曲を作ったら
「素晴らしい才能、何々の再来」
なんて、大仰な宣伝文句がつくだろう、っていうほどのいい曲ばかりなんですよ。
ここからは、まったくの私見ですが、
Nick Loweだったら、狙ったら、No.1ヒットみたいな曲を作ると思う。
バートバカラックをポップにして、ビートを強くしたような曲を。
でも、Nick Loweはあえて、それをしないのだと思う。
No.1ヒットを作って、それにより消耗されたり、イメージを形づけられることを嫌がっているに違いない。(Beach boysがそうであるように)
それでいて、一部の人にずっと愛されるような曲を作り続けるだろうな、きっと。
本当に簡単そうな曲ばかりだけど、どこまでも練りこんである。
きっと、音楽仲間が
「あいつまたいい仕事したなぁ」
なんてアルバムを作るのでしょう。
あまりに良すぎて曲紹介はなしです。
期待していた方ごめんね。
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